オリジナルレコードの音が良いワケ 1

私がオリジナルレコードにこだわるのは、
その音質がいいからです。
じゃなぜオリジナルは音が良いのでしょうか?

オリジナル盤 = そのアーチストの国のレコード

であるのが、ひとつの要因です。

オリジナルレコードの音が良いワケ

例えばですが、
マイルス・デイビスは、自国であるアメリカでレコーディングします。
(ここでマスターテープが出来上がります)
そして、ヴァン・ゲルダーと音の調整をします。
(レコードではカッティングが、現代のマスタリングと考えていいと思います)
あーでもない、こーでもない。とマイルスと言い合いながらカッティングして、
原版を作り、この原版の型からレコードをプレスして完成させます。
これがオリジナル盤レコードです。

さて、日本で発売されるマイルスのレコードはアメリカ産でしょうか?
違いますね。
日本のレコード会社が、日本の工場で作ります。

その作り方は、アメリカからマスターテープを送ってもらい、
このテープから、原版を作ります。

おわかりでしょうか?

ヴァン・ゲルダーが、マイルスの意見を聞きながら
カッティングした原版では、ないのです。

もちろん、マイルスがわざわざ日本に来て、
カッティングに立ち会う事も、まずありえません。

そもそも、あの時代は、デジタルなんてありませんから、
アナログ方式でマスターテープをコピーします。
そのコピーを日本に送ってくれるのですが、
アナログのコーピーですから、間違いなくオリジナルより音質が劣化しています。

劣化したマスターを元に、日本でカッティング。

これが、音の差になって現れると考えていいでしょう。

ですから、私的には、UKアーチストはUK盤。
USAアーチストは、USA盤が良いと思います。

もちろん、たゆまぬ努力と技術力で、オリジナルと差のないレコードもあります。
が、昔のレコードになればなるほど、その差は顕著だと思います。

現在のCDなどは、昔の音源でもリマスターして音を良くしていますね。
スゴイ進化です。素晴らしいです。
でも、
本当にマイルスが聴かせたかった音なのか

は、微妙なところですね。